広いアメリカでも安心!アメリカでのクレジットカードの上手な使い方

アメリカは「クレジットカード発祥の国」ですから、アメリカではクレジットカードを当たり前のように日常生活で利用しています。
アメリカに旅行する予定のある方は、クレジットカードを必ず持って行きましょう。クレジットカードが無いと、ホテルに泊まることが出来ないかも知れませんよ。
今回はクレジットカード先進国のアメリカで、クレジットカードを上手に利用する方法を判りやすく解説していきますね。
世界シェアNo.1のVISAは、当然アメリカでも利用度No.1
先ずはクレジットカード先進国のアメリカで使うクレジットカードは、やはりVISAブランドが最も利用しやすいクレジットカードです。
その他JCBや銀聯以外であれば、全てのブランドはアメリカの会社が発行していますので必ず利用することが出来ますが、利用出来る加盟店はVISAがNo.1ですね。
アメリカで発行されている国際ブランドは、5つ
「世界7大国際ブランド」の内、5つがアメリカで発行されているクレジットカードブランドなのです。
上記の5つのブランドは、どれもアメリカのクレジットブランドになります。
クレジットカードを世界で最初に発行したのがダイナースカード次いでアメリカン・エキスプレス・MasterCard・ディスカバーカードの順に設立されて、VISAは最も新しいクレジットカード会社で設立は1976年で、ニューヨーク証券取引所に上場したのは2008年なのですよ。
5つも国際ブランドのある中で、一番後発だったVISAが世界シェアNo1なのは驚きでしょう!?アメリカでも最も加盟店が多いことも、その証ですね。
アメリカではクレジットカードのステイタス性も重要に!?
先の説明の続きになりますが、アメリカでのクレジットカードを大きく分類すると2種類に分けることが出来ます。
1つはステイタス性重視のクレジットカードで、ダイナースクラブとアメリカン・エキスプレスがその代表ですね。
特にダイナースクラブは設立当初から、富裕層をターゲットとして顧客獲得をしていますので、現実的に低所得では会員になることは難しい状況です。
アメリカン・エキスプレスも同様ですがグレードの一番低いアメックスグリーンカードは、意外と発行されやすいカードにはなっていますがVISAやMasterCardよりも、取得は難しいカードであることは事実ですね。
- アメリカではクレジットカードにステイタスを求める傾向がある
- ダイナースクラブは富裕層がターゲット顧客
- アメリカン・エキスプレスも上流階級向け
そんなアメリカのクレジットカード事情もあって、アメリカではクレジットカードのステイタス性を重視するところがあるのです。
高級ホテルで利用するカードは「ステイタス性」の高いカード!?
超が付く高級ホテルでは「ステイタスの高いカード」を持っていないと、利用出来ないホテルも現実にあります。
- VISAカードなら、ゴールドカード以上
- ダイナースカード
- アメリカン・エキスプレス・カード
以上のようなクレジットカードで無いと、ホテルの利用が出来ないところもあるのです。
このようなホテルはセレブの方しか利用しないので、通常の海外旅行では関係の無いお話になってしまいますが、アメリカの「クレジットカード事情」として知っておいてもらえれば嬉しいです。
ですがクレジットカードが無いと、アメリカではホテルに泊まれないことがあるのは事実なのです。別に「ステイタスの高いクレジットカード」では無く、通常のクレジットカードのお話なのですよ。
- 超高級ホテルは別としても、通常のホテルでもクレジットカード利用は常識
- クレジットカードが無いと高額のデポジットが必要
- 理由はホテルのスキッパー対策
- クレジットカードはカード会社が審査して合格した人
- クレジットカードが無いと身元の保証がされていない人
万一、現金で宿泊するのであれば、宿泊費の約1.5倍~2倍のデポジットを要求されるでしょう。理由はホテルのスキッパー対策で、保証金として先にデポジット(預かり金)として確保しておく為なのです。
一方クレジットカードを持っていればカード会社の審査に合格している人なので、身分が保証出来ていると見なされてデポジットなどは不要になるのです。
アメリカでは、それだけクレジットカードは重要な役割をするアイテムなのですよ。
アメリカでのベストなクレジットカードの組合わせは!?
アメリカに持って行くクレジットカードの、ベストな組合わせは次のとおりです。
- VISAカード
- MasterCard
- アメリカン・エキスプレス・カード
以上の3枚のクレジットカードを、持っていければベストです。あくまでも理想であって、この組合せでなければいけない訳ではありませんので誤解の無いようにお願いしますね。
クレジットカード初心者の方がアメリカに旅行をする場合は、基本的にツアーに申込んでいると思いますので、ホテルもツアー会社の信用で宿泊できますから大丈夫です。
アメックスも取得しておくべきなのでしょうか!?
クレジットカードで支払うことが出来れば問題ないので、例え年会費無料のカードであっても、審査通過していることが重要なのです。アメックスも持てれば良いですが無理をする必要はありませんからね。
クレジットカードは、必ず複数枚を持って行きましょう
アメリカにクレジットカードを持っていくなら、国際ブランドの異なる複数枚のカードを持っていくようにします。
先ほど説明した「VISAカード+MasterCard」の組合わせで2枚、理想はそれに「アメリカン・エキスプレス・カード」をプラスした3枚を持って行くのが良いですね。
複数枚のクレジットカードを持っていく理由
複数枚のしかも異なる国際ブランドのクレジットカードを持っていく理由は、1枚だけだと何かしらのトラブルに対応することが出来ないからです。
クレジットカード先進国のアメリカでも、急にクレジットカードが利用出来なくなるトラブルは良く発生します。
- 空港で利用出来たVISAカードがショッピングセンターでは利用出来なかった
- カフェで利用出来たVISAカードがホテルで利用出来なかった
このようなケースはクレジットカードに原因は無く、カード端末の故障や通信のタイミングが悪く通信障害が起きているだけで、別のブランドのカードを利用すれば大丈夫なのですよ。
ですから1枚だけだと当然アウトですし、同じブランドのカードではトラブルの解決にはならないので異なるブランドのカードが必要と言う訳なのです。
ここで、アメリカに一押しのクレジットカードをご紹介しておきましょう。
豪華なサービスとステータスが魅力!SPG アメックス
SPG アメックスに入会すると、ホテルグループ「スターウッド・ホテル&リゾート」の上級資格(ゴールド会員)が得られます。
アメリカだけでなく世界中のSPG参加ホテルでワンランク上のサービスが利用できる為、SPG アメックスは旅行好きの方に一押しのクレジットカードですね。
しかも2016年にマリオットがスターウッドを買収したことにより、世界最大のホテル企業マリオットグループの上級資格(ゴールド会員)も得られる為、価値が格段に上がりました。
マリオットゴールド会員の方は、ラウンジが利用できたり無料で朝食がつくなど、とても手厚いサービスが受けられ優雅な一時が過ごせます。
また、SPG アメックス会員の方はカードを継続するたびに、毎年スターウッド系ホテルに無料で1泊できる(2名まで)特典がつきます。
無料宿泊できるホテルにはセントレジスホテル大阪やシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルなどの超一流ホテルも含まれる為、この特典だけで年会費の元は簡単に取れるどころか年会費以上にお得ですよ。
SPG アメックスは上級カードですから、付帯する海外旅行保険も大変充実しています。
ポイントも無期限で貯められる上に還元率も高く、SPG参加ホテル利用で※4%還元(2018.12.31まではキャンペーンで5%)、どこで利用しても1%と高還元です。
※1ドル100円換算
SPG アメックスはマイルが貯まるクレジットカードとしても名高く、100円=1.25%の高レートで、なんと30社以上のマイルに交換する事ができる万能カードですよ。
アメリカ留学を考えている方にはライフ学生カード
ライフ学生カードなら、留学中に病気になってしまったり怪我をしてしまった場合の医療費も、充実した海外旅行保険が自動付帯している為、安心です。
ライフ学生カードは、年会費無料のクレジットカードの中ではトップクラスの充実した補償額と言えるでしょう。
しかも、ライフ学生カードは海外利用分が5%キャッシュバックされますので、海外利用もお得です。
旅行保険の補償期間は90日ですから、留学期間がそれ以上の場合は、一般の掛け捨て保険も活用してくださいね。
旅行保険の補償額を強化するおすすめのサブカード!エポスカード
アメリカの医療費は大変高額です。ニューヨークを例にすると盲腸で1~3日入院した場合、公立病院でもその医療費は※約1,207,400円~約2,012,300円、私立病院にいたっては約2,656,200円~約3,219,600円もかかります。
※東京海上日動ニューヨーク医療費データ参照
クレジットカードの海外旅行保険は死亡・後遺障害補償以外は合算できる為、年会費無料で旅行保険が充実しているエポスカードで補償額を強化しておいた方が安心です。
ライフ学生カードとエポスカードを2枚持ちした場合の海外旅行保険の補償額が以下になります。
内容 | エポスカード | ライフ学生カード | 合算 |
---|---|---|---|
死亡・後遺障害補償 | 500万円 | 2,000万円 | 2,000万円 |
傷害治療補償 | 200万円 | 200万円 | 400万円 |
疾病治療補償 | 270万円 | 200万円 | 470万円 |
賠償責任補償 | 2,000万円 | 2,000万円 | 4,000万円 |
携行品損害補償 | 20万円 (免責3,000円) |
20万円 (免責3,000円) |
40万円 (免責3,000円) |
救援者費用 | 100万円 | 200万円 | 300万円 |
保険期間 | 90日間 | 90日間 | 90日間 |
年会費 | 無料 | 無料 | 無料 |
付帯条件 | 自動 | 自動 | 自動 |
同様に、SPG アメックスも海外旅行保険の補償額は充実しているものの、アメリカの医療費は大変高額ですので、サブカードとしてエポスカードの保険も合算した方がより安心ですね。
クレジットカード大国であるが故のカード犯罪への対応
アメリカがクレジットカード先進国で、カード大国である為に起きるクレジットカード犯罪も多く発生しています。
クレジットカードには盗難保険が付帯しているので、万一不正利用されても実質的な被害はありませんが、犯罪にあったその時点でそのカードは利用停止となり、使用すること自体出来なくなってしまいますから、他のカードに頼るしかありませんよね。
- アメリカではカード犯罪に巻き込まれる可能性が高い
- 万一、不正利用や盗難に遭った場合は盗難保険で補償される
- 但し、犯罪に利用されたカードは利用することが出来なくなる
- 万一の為にも国際ブランドの異なるクレジットカードが複数必要になる
犯罪に遭わないことが最良なことなのですが、万一の対処法は考えておかなければなりませんので、犯罪への対処法としても複数のカードが必要なのです。
クレジットカードの盗難時に強い味方になってくれるのが、クレジットカードの紛失・盗難保険ですが、正しいカード利用をしていないと補償されないことをご存知でしょうか!?
当サイト内に紛失保険・盗難保険について詳しく解説した記事がありますので、是非ご覧頂き補償が適用されるカード利用をするようにしましょう。
手持ちのクレジットカードは、利用限度額と緊急連絡先を確認
アメリカに行く前に確認しておかなければならないことは、次の2つです。
- クレジットカードの最新の限度額を確認
- カード会社の緊急連絡先を確認
1つ目は手持ちのクレジットカードの、最新の利用限度額を確認しておきましょう。
アメリカでクレジットカードを利用しようとしたら「利用限度額がいっぱいで、カードが使えなかった!」そんな体験をした方は、少なくありません。
- アメリカに行く前にカードの利用限度額の確認をしておこう
- 旅行中の使い過ぎや、限度額オーバーすることを防ぐメリットがある
次に、カード会社の緊急連絡先を確認して、メモに控えてカードとは別に保管しておくことをお薦めします。
先ほどの犯罪やトラブルに遭った時、頼りになるのはカード会社のサポートです。
何かあった時に、連絡先が判らなければサポートを受けることも出来ませんから、緊急連絡先は必ず控えておくことを強くお薦めします。
- アメリカに行く前に持って行く全てのカード会社の連絡先を控えておく
- 万一の時にはクレジットカード会社へ連絡すれば相談にのってくれる
その場合、全てのクレジットカードの限度額を把握しておくことも重要なので、併せて覚えておくと良いですよ。
クレジットカードの利用明細は必ずその場で確認しよう
クレジットカード犯罪の中で最も被害に遭いやすいのが、ショップでの上乗せです。
カード自体盗まれたり不正利用されたのであれば盗難保険で補償されるのですが、カード利用金額に上乗せをされた場合は、泣き寝入りするしかありませんので要注意なのです。
利用明細とレシートの金額が合っているか確認する!?
当たり前ですがアメリカで買い物をすれば、ドルでの買い物となりますよね。
計算の苦手な方は直ぐに日本円での計算が出来ないケースもありますから、ショップから渡された「カードの利用伝票」を疑わない場合が多いですね。
ですがカード利用伝票には必ずその場で目を通して、利用金額に間違いないか確認をしましょう。レート計算が面倒な場合は、1ドル100円で計算すれば、大体の金額は把握出来るでしょう。
- クレジットカードを利用したら、カード利用伝票はその場で必ず確認する
- レート計算が面倒であれば、1$=100円で計算してもOK
- 1$=120円のレートで425$の買い物をすれば51,000円になる
- 1$=100円で計算すると42,500円になり差額は8,500円
- 上乗せ詐欺の場合は高額な上乗せをするので、もっと大きな差となる
- 単純計算しても、あからさまにおかしな金額になるので直ぐ判る
「あれ?おかしい!?」と思ったら、スマホや携帯についている電卓を使って計算をし直してください。
また、レシートも一緒にもらうようにして、レシートの金額とカード利用伝票の金額が一緒になっているかも確認しておきましょう。
ショップを離れてしまってからでは、文句を言っても取扱ってくれませんし、ましてや帰国してからカード会社の請求で気付いた場合だと、どうすることも出来ませんので、特に注意してください。
アメリカ旅行時だけで無く、普段から国内で利用する際でもカード明細は確認・保管するようにしておけば癖になるでしょうからね!
アメリカでのチップは必要!?その渡し方とチップの金額
アメリカでは何かをしてもらうと、必ずチップが必要となります。
日本では「ありがとう!」の、感謝の言葉で終わらすことが出来ますが、アメリカでは感謝の言葉とチップが礼儀として必要なのです。
日本では馴染みのないチップに違和感を感じるかも!?
日本でホテルに宿泊する際に、部屋まで荷物を運んでもらったとしてもチップを渡すことはありませんよね。
ですがアメリカではポーターが部屋まで荷物を運んでくれたら、チップを渡さなければなりません。
違和感を感じるかも知れませんが、チップは必ず必要なものなのでアメリカでの常識として覚えておきましょう。
アメリカでチップが必要なケースは、ほとんどの場合に必要です!
下記は観光で滞在している場合に、ほとんど利用する場所ですよね。そのほとんどの場所で、チップが必要となるのです。
- ホテルの中
- レストラン
- タクシー
- ショップ
ショップでは店員が何もしなければチップは不要ですが、コーディネイトを手伝ってくれたり、服を出してくれたりと、色々と世話をしてくれれば1ドル~2ドルのチップを渡してあげましょう。
タクシーでは、利用料金の15%~20%をチップとして渡します。
チップを渡すシーン | チップの相場 |
---|---|
ホテルのポーター | 荷物1つにつき2ドル~3ドル |
ホテルのルームサービス | 利用料金の15%~20% |
ホテルのベッドメイク | 枕元に1ドル~2ドル |
レストラン | 利用料金の15%~20% |
タクシー | 利用料金の15%~20% |
ショップ | 世話をしてくれた店員に1ドル~2ドル |
その他 | 良いサービスを受けたと感じたら 1ドル~2ドル |
上記はチップの料金をまとめたものですので、ご参考にしてください。また、レストランでは食事代にサービス料が含まれている場合では、チップを渡す必要はありません。
ですが、チップは感謝の気持ちですからウエイトレスやウエイターのサービスが良ければ、1ドル~2ドルのチップを渡してあげることをお薦めします。
基本的にチップはサービスに対して、感謝の表現として渡すものなので、サービスを受けることの無い場所ではチップは不要となります。
- ファーストフード店やセルフショップではチップ不要
- サービスが悪く気分を害するような場合はチップ不要
- トラブルを避けるために1ドル渡すことも無難な策かも知れない!?
レストランでは、チップをカードで支払うことも出来る!?
それから、レストランではチップをクレジットカードで支払うことも可能なのです。
会計時の支払伝票にチップ金額を記入する欄がありますから、そこにチップの金額を記入すれば、食事代と一緒にクレジットカードで支払うことが出来るのです。
食事代の15%~20%を、チップ欄に記入すればOKと言うことですね。
相場はありますが、良いサービスを提供してもらったならチップをはずむと良いですよ。
カードとチップを上手に使って楽しいアメリカ旅行を
チップは現金が必要となりますが、アメリカでは必要な行為ですから忘れないようにしましょうね。
現金はチップに利用して買い物全般はクレジットカードでと、カードと現金を上手に使い分ければアメリカ旅行を楽しむことが出来ますよ。