恋人や家族にクレジットカードを貸すのはダメ!その理由とは


クレジットカードを夫婦間で一緒に利用している方は、意外に多いのではないでしょうか!?また、未成年の子供に「何かあった時に」と、親のクレジットカードを渡している方も少なくはないでしょう。
ですがクレジットカードはカード裏面の署名をしている本人しか、利用は認められていないのですよ!もしも、貸していたクレジットカードが不正利用されたとしても、カードの盗難補償は適用されないので、被害金額は全て支払う必要が生じてきます。
今回は、本人以外がクレジットカードを利用した場合の、様々な不都合を詳しく解説しますので、ぜひ参考にして頂いて心当たりのある方は直ぐに対処してくださいね!
本人以外のクレジットカード利用!?絶対にしてはダメ!
日本のクレジットカード利用は意外に簡単で、ショップではサインさえすれば決済を許可してしまうところもまだまだ多く存在しています。
ネットショッピングのカード決済では「クレジットカード番号・有効期限・暗証番号・セキュリティ番号」が判っていれば、誰でも利用することは可能ですよね。
ですが、本人以外のカード利用は、絶対、してはならない違反行為なのです!
クレジットカードの契約!?契約者本人以外のカード利用を禁止!
クレジットカードに申込みを行い、無事審査を通過してカード発行された時、クレジットカードと一緒に「約款」と呼ばれる書類が一緒に届くと思います。
この「約款」に契約事項がきちんと記載されていて、本来は全て目をとおしておかなければならない書類なのですが、全てきちんと読む方は「ほとんどいないのでは!?」と思います。
理由は「約款」は、小さな文字でびっしりと書かれた文章なので、先ず読む気になりません。しかも専門用語も多く、途中まで読んだところで面倒になってくるでしょうね。
最近では、読みやすいようにフォントのポイントは8ポイントになって、以前より大きな文字になっていますがそれでも全て読むのは難しいでしょう。
「クレジットカードは、本人以外の方が利用してはならない!それが、身内でも例外ではない!」このことを、ここで覚えておいてくださいね。
- クレジットカードの契約事項は約款に記載されている
- カード利用の前に読む必要があるが、ほとんどの方は読まない!
- クレジットカードの利用は契約者本人以外禁止されている!
- 家族など身内でも例外ではないので覚えておこう!
貸したクレジットカードで起きたトラブル!?補償は一切なし!
親切で貸したクレジットカードで起きたトラブルは、カード会社には一切責任を負うところは無く全て自分で処理をしなければなりません!
- 貸していたカードを落として、不正利用された
- 5万円までと約束したのに、限度額いっぱいまで利用された
- 貸していたカード利用がバレて、ショップが警察に通報した
上記のようなトラブルになったとしても、本人以外が利用したことで起きたトラブルなのでカード会社は何もしてくれません。
特に不正利用されたとしても通常であれば盗難保険が適用されて、被害額はカード会社が補償してくれますが、このケースでは契約違反の事案にあるのでカード会社は補償しません。
仮に、自分が利用していたことにしたとしても、カード会社が状況を調査すれば本当のことは判ってしまいますから、そうなった時はカード会社から訴えられることも考えられます。
- 他人が利用したクレジットカードのトラブルはカード会社に責任は無い!
- 例え不正利用されたとしても、何の補償もされない!
- 万一利用方法を偽っても、カード会社が調査すれば直ぐにバレる!
- 逆に詐欺罪で訴えられる可能性もあるので注意!
クレジットカードは、決して他人には貸してはならない物であることをしっかり認識しておきましょう!
仮に自身が使ったと報告しても、カード会社の調査で嘘は直ぐにバレてしまいますからそのようなことは、絶対にしてはいけないのです。
貸した本人はカード会社との「契約違反」!カード停止も!?
クレジットカードの契約者が承知の上で、他人にカードを貸す相手は「夫婦・子供・恋人・知人」のいずれかでしょう。流石に見ず知らずの他人にクレジットカードを、貸す方はいないと思いますのでね。
先にも触れましたがクレジットカード会社との契約では、本人以外のカード利用は禁止されています。では、もしもクレジットカードを他人に貸していれば、どのような状況になるのかをご説明しましょう。
契約違反の場合、カード会社の判断でカード停止も出来ます!
「夫婦・子供・恋人・知人」いずれも、ご自身が信用している方だと思いますが、それでもトラブルが起きた場合その責任は全てご自身にあります。
カード会社がその事実を把握した場合、カード会社の判断によってカード利用を止めることが出来るのです。
- クレジットカードの所有権はカード会社にあります
- クレジットカードは、カード会社から貸与されているものです
- 貸与されたカードの利用方法が、契約事項になります
- 契約に違反すれば、貸与を取りやめることが出来ます
- 利用残額の全てを、一括請求することも出来ます
クレジットカードは上記のような状況で、カード会社から貸与されている物になるのですから「所有権は、カード会社にある」と、言うことをご承知くださいね。
そして、その契約に違反すればクレジットカードの返却を求められても拒むことは出来ませんし、その場合、残っている返済額は全額一括請求される可能性もあるのです。
カード裏面の署名も違う名前を書けば、利用違反に!
クレジットカードを利用する場合、カード裏面の署名欄に契約者本人がご自身の名前を署名しなければクレジットカードを利用することは出来ません。
署名は漢字でもひらがなでもローマ字でも大丈夫ですが、必ず本人が署名しないとダメです。ここで、どんな字体でもかまわない点を拡大解釈して、貸した方の名前を記入する方がいらっしゃいます。
これは、大きな間違いなのですが、聞いてみると次のような理由があるようです。
- 貸した子供が利用するので、子供の名前を書かした
- 身分証明書を見せれば、署名した本人が利用していることは判る
- 自分のカードだが、利用しているのは子供だと証明出来る
考え方としては「なるほど」と思ってしまいますが、これは確実に間違っています!
署名はどんな字体でも問題無いですが、カード表面のローマ字で記載のある氏名と一致する必要があります。
日本ではまだまだショップにおける本人確認のセキュリティは甘く、このような状態でも利用出来てしまうのですが海外では絶対に通用しません。
海外で他人のカードを利用すれば盗難カードと認識されて、たちまち警察に通報されてしまいますよ!
暗証番号を教えることは、重大な違反行為となります!
クレジットカードの暗証番号の管理はとても厳しくなっていて、当然ですが他人に暗証番号を教えることは重大な違反行為となります。
- クレジットカードを他人に貸した
- 他人が利用出来るよう暗証番号も教えた
- そのカードが盗まれて、利用残高全額「不正利用」された
上記の状況でクレジットカードの盗難補償を利用しようとしても、絶対に補償されません!逆に詐欺罪が成立してしまう恐れもあるのですよ。
良く考えて頂ければお判りだと思いますが上記の状況で補償がされるのなら、カード会社を騙して補償金をもらうことが誰でも出来てしまうでしょう。
本当にカードを貸した方が盗まれて起きたトラブルだとしても、カード会社に泣きつくことすら出来ないのです!
当サイトの中にもう一つクレジットカードを盗んだ犯人が家族だった場合の記事が掲載されていますので、当記事と併せてお読み頂くとより一層クレジットカードは他人が利用してはならないものであることがお判り頂けるでしょう!
日本では署名がなかったり、カード利用伝票に署名と異なる書体でサインをしても問題視されませんが、本来は絶対利用できない行為なのですよ!
貸した相手がカードを利用した場合!「詐欺罪」になる!?
では、次に貸した相手はどのような状況になるのでしょう!?クレジットカードを借りてショップで利用した場合に「それは違反行為です」と言われても「ショップが認めたのだから、ショップが悪いでしょう」そう言われる方もいらっしゃいます。
ですが、その話は全く理解されること無く「他人のカードを利用した人物が悪い」と、されてしまうのです。納得いかないかも知れませんので、その点を詳しく解説しておきますね。
他人のカードを利用!ショップの本人確認のミス!?
恋人のクレジットカードを借りてブランドバッグを購入したけど、傷が付いていたのでショッピング保険で補償してもらおうとカード会社に連絡したとします。
ブランドバッグに傷が付いていた場合、最初に連絡するのは購入したショップですよね。でも、ショップでは購入時に「返品は出来ません」と確認書類に、サインをしているので返品が出来ない状態でした。
- 恋人のクレジットカードでブランドバッグを購入した
- ところがバッグに傷がついていたのでショップに交換を依頼
- ショップでは返品出来ない確認書類にサインしていた
- ショップに返品出来ないので、カードのショッピング保険を利用しようとした
幸いクレジットカードにはショッピング保険が付帯していたので、カード会社に連絡して補償してもらおうとした場合は次の書類が必要になります。
- クレジットカードの利用明細
- 実際のブランドバッグの傷の程度が判る写真
- ショップが返品に応じない正当な理由
上記の資料をカード会社が確認した結果、ショッピング保険は使うことは出来ないと回答されました。
もし、カードを利用したのが自分でないと判ったとしても、それはショップが本人確認を怠ったからと言えば、なんとかると思ってもその考えは通りません。
さて、なぜショッピング保険が利用出来ない状況になったのか、お判りでしょうか!?
ショップの確認書のサインが、本人のサインで無かった!
一応、カード会社への連絡はカードの契約者である彼氏が行ったとしても、カード会社は購入の経緯から、カードの利用状況、ショップの返品に応じない正当な理由など、あらゆる角度から調査を行います。
当然、保険適用を申告されても本当にそんな傷が購入時にあったのか、十分に確認して利用者に問題が無い場合に限って補償しなければ、詐欺にあってカード会社は潰れてしまいますからね。
今回のケースでは、調査時にショップで書いた「返品は応じられない確認書」のサインが、本人で無かったところから他人のカード利用であることが判明したのです。
- ショッピング保険を適用させる為の資料が嘘を証明することになる
- カード会社はショップに購入時の状況を聞く
- ショップではカードを利用したのは男性でなく女性であったと証言
- 他人のカードを利用したことが明白になってしまう!
他人のカードを利用!ショップが訴えれば「詐欺罪」に!?
結局、借りたカードでトラブルが起きればほとんどの場合、本人が利用したので無い事実は判明してしまいます。
カード会社は本人以外の方に対して、何か通告などをすることはありませんが、借りた方へ、ショップが騙されて商品を購入されたと訴えれば「詐欺罪」が成立してしまいますよ!
例え商品代金をクレジットカードで支払っていても、関係無く訴えることが出来るのです。と言っても、ショップは商品代金を支払ってもらっているので、実際に訴えることは先ず無いでしょうけれど、ショップとトラブルに発展すればその可能性もあることを知っておきましょう。
代金を支払っていれば詐欺にはならないと思うのですが、その点について教えて頂けないでしょうか!?
クレジットカードは契約者本人しか、利用することが出来ませんから「ショップに本人ですよと嘘をついてカードを利用した」この点については、ショップが訴えることが出来る訳です!
クレジットカードの管理は厳重に!家族でも利用はダメ!
誰にもクレジットカードを貸した覚えが無いのに、不明な請求が来ている!?カード会社に連絡して調べてもらったら、自宅のパソコンからネットショップで購入した商品の請求だったと判明し家族に聞くと子供が黙って使っていた。
こんなケースは沢山ありますが、このケースもまた間違ったクレジットカード利用となってしまうのです!
クレジットカードが無くても、カード情報が判れば利用可能!
クレジットカード自体をその都度子供が盗まなくても、次の情報が判っていればネット上のカード決済は可能となります。
- カード番号
- 暗証番号
- 有効年月
- セキュリティコード
1回でもほんの数分カードを手にすることが出来れば、カード自体が無くても簡単にカード決済をすることが出来ますよ!カードの表・裏両方の写メを撮れば、1分もかからないでしょうからね。
カード会社に連絡して、状況が判れば注意されます!
先の状況のようにおかしな請求があればカード会社に連絡することは、間違った行動では無くするべき行動なのです。
ですが、調査の結果自宅のパソコンであったことが判り、犯人が子供であった場合その利用金額をカード会社に補償して欲しいとは言わないですよね。
謝って済む話ではありますがカード会社からは、カードの保管と暗証番号の取り扱いについて必ず注意されます。
大人として、親としてとても恥ずかしいことなので、クレジットカードの管理は厳重にしておきましょう。また、暗証番号は親子でも教えてはダメですよ!
- 子供が勝手に利用したクレジットカード利用は親の責任になる
- カード会社からは保管をしっかりするように注意される
- 親として恥ずかしいことなので、カードの管理は厳重にするべき!
盗難補償の適用外!本人の重大な過失に認定される!?
クレジットカードを他人に貸して起きたトラブルは、カード会社の「盗難保険」の適用外となりますから、不正利用した犯人が全くの他人であっても、他人にカードを貸している以上「本人の重大な過失」に認定されて100%補償されませんよ!
その前に、カード会社との「契約違反」にも該当していますので、補償は無理なのはお判りですよね。クレジットカードを家族に貸す必要があるのなら「家族カード」を作って渡しておきましょう!
家族カードであれば発行されたカードは堂々と、家族が利用することが出来るのですよ。ただし、恋人や親しい友人には家族カードは発行出来ませんから、この場合は本人がクレジットカードに申込むことを手伝ってあげましょうね。
- 家族にクレジットカードを貸す必要がある場合は家族カードを申込もう!
- 恋人や友人には家族カードは発行出来ない!
- 本人がクレジットカードへ申込むよう手伝ってあげよう!
記事内にもあるように親のクレジットカード情報を盗むには、数分あれば十分ですから、カードの管理はしっかりしないといけませんよ!
カードの貸与は犯罪と見られることも!?本人利用に限定!
家族の方に貸す必要があるのであれば、家族カードを作って渡しましょう!友人や恋人の場合はそれぞれがカードを作るようにして、ご自分のカードは絶対に貸してはダメですからね。
トラブルになれば全ての責任は契約者になりますから、このことを良く把握して身に覚えのある方は早急にカードを返してもらってくださいね!